
アロハシャツの柄やデザイン、代表する主なブランドについて
- INOTORI

- 6月22日
- 読了時間: 4分
こんにちは、古着再生工房INOTORIの榎本です。
今回は夏気分を高めるのに最適なアロハシャツ(ハワイアンシャツ)の柄やデザイン、アロハを代表する主なブランドやその特徴について以下にまとめてみました。

まずはアロハシャツの「アロハ」ってそもそも何なのか?
というところからなんですが、
ハワイ生まれのシャツとして知られるアロハシャツ。
アロハという言葉も当然ハワイ語で、ようこそ、さようなら、ありがとう、など様々な挨拶や表現を現す、一見サクッとした雰囲気の言葉のようなのですが、
その一方で愛や思いやりを現す言葉でもあり、他者を大切にする心を示している一面も含まれているのだとか。
ハワイ文化では大切な概念を持ち、愛と調和を持って生きるという姿勢がこの「アロハ」という言葉に体現されています。

次にアロハの柄の種類やデザインについて以下にまとめました。
・ハイビスカス
ハワイ州の州花ともされており、また「神様への捧げる花」とも言われていることから、アロハシャツにもよく用いられているモチーフです。現地では「幸せな未来」「希望」を象徴するモチーフとして大切にされてます。

・ヤシの木
ハワイで古来から生活に欠かせない木であり、命を守り育ててくれていることから「家族愛」「守護」「平和」の象徴とされてます。

・縦縞(ボーダーパターン)
モチーフの柄(例:ハイビスカス等)が縦方向に配されたデザイン

・リーフ
葉の種類は様々ですが、バイカラーもしくは多色使い、またはデフォルメされた形での総柄デザインなどが見られます。
・ホリゾンタルパターン(水平)
空と海が接する水平線(HORIZON)が描かれることによって一着の中で上下の幅を生み出し、絵画のような美しさで描かれるデザイン。

※写真はイメージです。
その他として、総柄(オールオーバー)デザインやオリエンタル(和柄)、ピクチャー(写真デザイン)、バックパネル(背中全体を一枚の絵画に見立てたデザイン)等があり、このデザインの幅の広さがアロハの最大の魅力とも言えます。
また自然と調和するアロハシャツは、ボタン使いもココナッツを代表とした自然由来の素材を用いることが多いのも特徴です。
・ココナッツボタン
ヤシの実から作られる最もポピュラーなボタンで、デザインや大きさも多種多様。

・バンブーボタン
竹の繊維で作られたボタン。
・シェルボタン
貝から削りだしたボタン。あまり目にすることは少ないのですが、繊細な輝きを持ってます。
最後に、アロハシャツの代表ブランドをいくつかご紹介します。
・まずは代表格と言える、1956年ハワイ発祥の老舗ブランドのReyn Spooner (レイン・スプーナー)です。

レインスプーナーは、コットン55%・ポリエステル45%の混紡で着心地とシワのなりにくさが特徴の「スプーナークロス」と呼ばれる生地を使っている事で知られています。
また「リバースプリント」という手法を生み出したのもこのブランドの革新のひとつで、鮮やかにプリントした生地を裏表逆にして使う方法で、これにより、表地側にヴィンテージのような柔らかな風合いが表現されます。
この手法が生み出されたときはアロハシャツ界に衝撃を与えたようです。

タグのビジュアルにも特徴があり、90年代には、写真のようなビキニを着た女性がデザインされた、通称“ビキニタグ”が付いています。
ちなみに写真のアイテムは「ラハイナセイラー」と呼ばれるハワイの州旗、州花、州鳥、州木が格子状に配された定番のデザインです。
また80年代のヴィンテージアロハシャツには“ヌードタグ”と呼ばれる女性のヌードデザインのタグなどもあります。
・サンサーフ
東洋エンタープライズが手掛ける、伝統的な抜染技法による独特の風合いが特徴。
・Two Palms (トゥーパームス)は1973年に創立されたハワイブランドで、レーヨン素材のアロハシャツが人気。
・1936年創立のKahala (カハラ) はワイキキのビーチボーイズのライフスタイルから誕生したロングヒットブランド。
・Royal Hawaiian Creations (ロイヤルハワイアンクリエーションズ)はハワイの大手デパートへの卸売、ホテル、学校や病院の制服などを手がけるブランド。製品とサービスの質で、アメリカ合衆国・商務省から表彰された実績も。
・おなじみのラルフローレンでもアロハシャツを展開しており、代表的なアイテム『ボタンダウンシャツ』と同様にアロハシャツも高いクオリティーとなっています。

いかがでしたでしょうか?この記事がアロハシャツ選びのご参考になりましたら幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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