ラルフローレンのタグや年代、その「豊かなライフスタイル」の深い歴史について
- INOTORI
- 2月5日
- 読了時間: 5分
更新日:4月13日
こんにちは。古着リユース工房inotoriの榎本です。 今回は、みなさんが古着屋さんで必ずと言っていいほど見かけるブランド「ラルフローレン」の創業時の歴史やブランドライン、タグの種類などに せまってみたいと思います!
アメリカントラディッショナル(アメカジ)の代表的存在である、ラルフローレン。 そのブランドコンセプトは【豊かなライフスタイル】。
その言葉の通り、アパレル以外にも、アクセサリーやホームグッズ・フレグランスなどの多方面に渡る展開も、ラルフローレンの魅力を底上げする部分かと思います。
さて、まずブランドの歴史は、ラルフローレンの創業者であるラルフローレン(本名:ラルフ・ルーベン・リフシッツ)氏の生い立ちから物語が始まります。

1939年に生まれたラルフローレン氏。
学生時代にはジョン・F・ケネディ大統領など著名人のような人物になりたい、との憧れから転じ、そうした方が身に付けているネクタイや洋服というものに興味がシフトして行きました。ネクタイを自分自身で創作し販売していくという方向性へと切り替え、ネクタイのデザインを考える学生時代を過ごしていたそうです。
学校を卒業した後はアメリカ陸軍に一時身を置き、その後はブルックスブラザーズの営業として3年ほど修行を積みます。そこでの下積み経験が運を引き寄せたのか、その後、ネクタイメーカーであるボー・ブランメル社にネクタイのデザイナーとして入社するという流れを掴むことができました。
1968年にはノーマン・ヒルトン財団の財政的支援で、「ポロ」という名前でネクタイブランドをスタート。このあたりが、ラルフローレンの創業期と言えるかと思います。そこから、大手百貨店などを中心に、元々の営業経験を活かし、ネクタイの売り込みを始めていったそうです(元々の営業経験を活かし。経験は強し!)。

さて、ここからは、ラルフローレンのアパレルブランドラインやタグの種類や年代を見ていきたいと思います。 このラルフローレンという、誰もが知っている有名すぎるブランドなのですが、意外と知られていないブランドラインも存在しているのが特徴でして。 知られていないラインの場合は、ラルフローレンと気づかれないままのことももしかしたらあるかも・・・なので、この後出てくるタグの種類を確認して、見落とし不足がないようになれば幸いです!
◆Polo by Ralph Lauren→POLO RALPHLAUREN(1960~現在) 過去色々なブランドラインが存在していますが、一番知られていて歴史が永いものとして、古着店などで「ポロバイラルフローレン」のタグを見る方が多いかと思います。

1960年代からスタートしたラインで、60~70年にかけては「RALPH LAUREN」の部分が大文字となっている、大文字タグと呼ばれています。
80年代にはタグ自体が逆三角形の形をした、三角タグが登場。
90年代~2015年頃までは「Polo by Ralph Lauren」と、大文字と小文字が併用されています。
そして2015年以降の現行タグ表記としては「POLO RALPH LAUREN」と全てが大文字記載されているのが特徴です。

◆POLO COUNTRY(1988年~1993年)
ポロカンとも呼ばれ、生産年数が短く稀少性があることから、マニアの間で高い評価のあるラインです。西部開拓時代のワークウェアやネイティブアメリカンのデザイン要素をミックスしたスタイルが特徴です。
基本は1993年で終了しているラインなのですが、ラルフローレンのブランド設立50周年を記念するタイミングの2018年に限定復活したことがあるようなので、もしかしたら今後の限定復活も期待できるかも(?)しれません。
◆RRL(1993年~) ダブルアールエルと読みます。ヴィンテージコレクターのラルフローレン氏がヴィンテージを購入しようとした際に、バイヤーに買い占められていたことを残念に思い、自分自身で作ることを決めたことが始まりで、ポロカントリーの後継ラインとして1993年に登場しました。1993年に登場したときの初期タグは星が3つ付いていることから、「三ツ星タグ」や「3スター」と呼ばれています。 ポロカントリーを継承しつつ、よりディープなヴィンテージの世界観を強めたデザインが特徴です。1998年に一度生産中止となりましたが、2001年にヨーロッパや日本からの要望があり、そこから現在に至るまで展開を続けている、人気のラインです。
その他、実はまだまだ解説しきれないほどたくさんのラインがありますが、、、以下にまとめます(一部)。
◆POLO SPORT(ポロスポーツ)…メンズ・レディース・キッズ向けのラインとして1993年~1998年まで展開。 ◆POLO GOLF(ポロゴルフ)…ゴルフ用に特化した商品を得意としたライン ◆POLO CORDS(ポロコーデ)…コーデュロイ素材のアイテムに使用されるライン ◆LAUREN RALPHLAUREN(ローレンラルフローレン)…女性向けのカジュアルライン

◆RALPH LAUREN COLLECTION(ラルフローレンコレクション)…女性向け高級ライン
◆POLO CHINO(ポロチノ)…チノパンなどのアイテムに使われる名称
◆RUGBY(ラグビー)…2004~2013年に展開。ラグビーシャツやスポーツテイストをベースに、クラシックの中にスカルやダメージ加工、パッチワーク等で反骨精神を織り交ぜ、ストリート寄りにしたデザイン

◆DENIM&SUPPLY(デニムアンドサプライ)…ラルフローレンの中でも、自由な精神と都会的なボヘミアンスタイルの融合をイメージ。音楽フェス、アートやアウトドアを楽しむような方々に、都会のフェスやストリートで映えるような雰囲気を持つライン。
…と、他にもまだたくさんありますが、ブランドラインの名前が多くて本当に驚きますよね。(名前って、こんなに作れるものなのか…と)
この記事を通じて、ラルフローレンというブランドの世界観を少しでも味わっていただけましたら幸いです!
当店でもラルフローレンの商品を取り扱っております。下記リンク先の検索窓に「ラルフローレン」と入力して、是非商品を探してみてくださいね。
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「きれいを形にして、再生する。」
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